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子連れ狼3

元祖「子連れ狼若山富三郎版)」がチャンネルNECOにて4月、5月に集中放送中。

この元祖『子連れ狼』シリーズでは、最近作の北大路欣也版のスマートさとは大きく異なるのが演出面だ。
仇役も2枚目役者もお構いなしで首と胴が手が耳がバラバラにされ、頭が漫画の様に縦に2つに割れる、両足だけ残して倒れる、首から下のみで立っている。この辺りは「ウルトラマン」が怪獣の体を斬ったり、ちぎったりするのと同じ描写だ。
必要以上にやたらと真っ赤な血が飛び散る。数分おきに何十人と連続殺害し、「椿三十郎」のラストか「バトルロワイヤル」並みの血の吹き出し。最近の映画作品では「片腕マシンガール」の様な、無茶苦茶漫画的な殺陣だ。
初期の「必殺シリーズ」も血しぶき描写などでハードと言われるがスプラッタではなく、形式的、ケレンミで見せていた。個人的に最も残酷に感じたのは、「必殺必中仕事屋稼業」の半兵衛の剃刀で喉を斬る殺害方法だが。

アクション面での特色は縦の動き、つまりジャンプ、空中戦が多い。あとは走り回る。走り回る殺陣の印象は「木枯し紋次郎」があるだが、このようなアクションがダイナミックさを際立たせる。乳母車に仕込まれた仕込み槍、「ベンハー」の戦車の様に車輪から飛び出す槍、何発弾があるのか不明のマシンガン。
そして活劇シーンになるとかかる、何とも言えないBGM。

これらが「そんな馬鹿な」という演出を覆い隠して、次はどんな展開になるのかという興味を起こさせ、その展開の速さから最後まで目が離せないという流れになっている。

通常の時代劇の殺陣では、首が飛んだり血が飛び散る映像がないので、巨大ヒーローや戦隊ヒーロー物のように形式的なフィクションの殺しとして、チャンバラごっこをして斬ったつもりというお約束があるので、作り物として楽しめる。
それをリアルな殺戮表現にしてしまうと、何というか酷いというか。でもアクションが凄いので引き込まれて見入ってしまう。

ストーリーよりアクションを見せる作品。もっとも、藤沢周平作品等のストーリー重視の人情物と違い、侍が最後に悪党を倒すというパターンの娯楽時代劇というものは、基本的に特撮ヒーロー作品と同じ演出パターンと思っている。

初めて首と胴が離されるショッキングな映像を見たのは「柳生一族の陰謀」であるが、あれは何と見言えない後味の悪さが残る作品だったという印象がある。このシリーズも同じような殺害の演出なのである。

ウィキペディアで調べたら元祖スプラッター映画と言われているようだ。

あと伊藤 雄之助が演じる1作目の柳生烈堂が印象的。個人的には必殺仕置人第22話「楽あれば苦あり親はなし」- 野分けの藤造役でのストーカーが怖かった人。

出来れば最終作で、拝一刀と柳生烈堂との決着をつけてから終わって欲しかった。
面白いと言えば面白いのだが、どこがと言われるとアクションが、となる。

▼出演者
拝一刀…若山富三郎
拝大五郎…富川晶宏
柳生烈堂…伊藤雄之助(1作目)、遠藤辰雄(4作目)、大木実(5作目、6作目)


「子を貸し腕貸しつかまつる」(1972年)
監督:三隅研次 脚本:小池一夫
出演:渡辺文雄、露口茂、真山知子

「三途の川の乳母車」(1972年)
監督:三隅研次 脚本:小池一夫
出演:松尾嘉代、鮎川いづみ、三島ゆり子、小林昭二、大木実、新田昌玄、岸田森

「死に風に向う乳母車」(1972年)
監督:三隅研次 脚本:小池一夫
出演:加藤剛、山形勲、浜木綿子、浜村純、中谷一郎、水島道太郎、名和宏、和崎俊哉、草野大悟、梅津栄、山谷初男、小田部通麿、伊吹新吾、伊達三郎、坂口徹、志賀勝

「親の心子の心」(1972年)
監督:斎藤武市 脚本:小池一夫
出演:山村聰、林与一、東三枝子|原田英子(女優)、岸田森、内田朝雄、小池朝雄、田中浩

「冥府魔道」(1973年)
監督:三隅研次 脚本:小池一夫、中村努
出演:安田道代、岡田英次、山内明、大滝秀治、加藤嘉、隅田和世、山城新伍、天津敏、戸浦六宏、須賀不二男、田中浩、石橋蓮司、佐藤友美、潮健児、志賀勝

「地獄へ行くぞ! 大五郎」(1974年)
監督:黒田義之 脚本:中村努
出演:木村功、瞳順子、睦五朗、石橋蓮司、草野大悟
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